犬の健康管理において、ノミやダニの駆除は欠かせないケアの一つです。しかし、市場にはさまざまなノミダニ駆除薬があり、どれを選べば良いのか迷う飼い主さんも多いでしょう。この記事では、犬用のノミダニ駆除薬を選ぶ際のポイントをご紹介します。
1. フィラリア予防との併用か、ノミダニ駆除だけかを決めよう
まずは、フィラリア予防薬と一緒にノミダニ駆除を行うか、またはノミダニ駆除だけを行うかを決めましょう。これにより、選ぶべき商品の範囲が絞り込まれます。フィラリアは、蚊に刺されることで感染する病気であり、ノミやダニとは異なる対策が必要です。しかし、一部の薬ではこれらを同時に予防・駆除できるため、飼い犬の環境や健康状態に応じて選択することが大切です。
2. ノミダニ駆除単独の薬を選ぶ場合
ノミダニ駆除だけを行う場合、主に次の5種類の薬剤から選択できます:スプレー型、錠剤型、チュアブル型、スポットオン型。それぞれにメリットがあります。
スプレー型 安価で経済的。継続的なケアが可能。
首輪型 長期間効果が持続し、継続的なケアが可能。しかし、首輪に反応してしまう犬もいるため注意が必要。
錠剤型 内服薬なので、外部からの影響を受けにくい。効果の現れ方が早いものが多いです。
チュアブル型 食べ物として与えるため、投与が容易。特に食いつきの良いフレーバーが多いです。
スポットオン型 局所に直接塗布するため、即効性があり。しかし、塗布部位を舐め取ってしまう恐れがあります。
それぞれに商品としては、「フロントラインスプレー」(スプレー型)「ボルボプラスカラー」(首輪型)、「ネクスガード」(チュアブル型)、「フロントライン」(スポットオン型)などが挙げられます。
3. フィラリア予防と一緒の場合
フィラリア予防とノミダニ駆除を一緒に行う場合、錠剤型、チュアブル型、スポットオン型のいずれかを選択します。こちらもそれぞれメリットがあり、商品選びのポイントとなります。
錠剤型 【商品例】「コンフォティプラス」などはフィラリア予防、ノミや腸内寄生虫も駆除するオールマイティーなくすりです。
チュアブル型:【商品例】「ネクスガードスペクトラ」はフィラリア予防、ノミダニ駆除、腸内寄生虫駆除がまとめて出来ます。
スポットオン型:【商品例】「レボリューション」「ストロングホールド」などのセラメクチン製剤はフィラリア予防とノミ、耳ヒゼンダニの駆除が出来ます。「アドボケート」は回虫などの内部寄生虫の駆除も可能です。しかしこれらの商品はマダニへの効果はありません。
犬のノミダニ駆除薬を選ぶ際は、これらのポイントを踏まえて、愛犬の健康状態や生活環境、または個々の好みに合わせた最適な商品を選びましょう。獣医師と相談しながら、適切な薬剤を選択することが、愛犬の健康管理には不可欠です。